ラ・マシン目撃記その2〜La Princesse in Yokohama2009/04/21

ラ・マシン4・17-2
クモは車上に移されて、台座となる部分との接合作業に入った。
折畳まれた骨みたいな脚。
造りものにありがちな、うそくさいチープなカンジが微塵もないのが、ラ・マシンの造形物の素晴しさだ。
強く、大きく、気品さえ漂わせている。

見物の人垣もいったんひいたので、私も昼ご飯を食べに赤レンガ倉庫のカフェへ。
前日迄は暖かかったのに、この日は冬に戻ったみたいに寒かった。厚着してきたけどそれでも体が冷えきっていた。
テラス席ならクモが見え放題だし。あったかいし。
サラダでランチ。赤ワインもね。へへへ。

今回は、音楽もマシンが動くところも残したかったので、ビデオ録りを主としていて、写真はあまり撮らなかった。
撮りたての映像をチェックしたり。

カフェを出てまたクモの真ん前に行って写真を撮っていると70歳くらいのおじいちゃんが話しかけてきた。
「これはなんだろうねえ。大砲かねえ。花火かねえ。」
と指すのは、クモを狙う二台のでっかいU時型の大砲。
グランパレの展示で見たのと同じものだ。
「これ、パリで見たときは、どばーんと大量に水が吹き出しましたよ。なんにも言わないでいきなり吹き出すから、前にいたひとみんなびしょにしょになったんですよ。でも花火かなあ?」(ネタバレはつまんないからね‥‥)
「ほー。おねえちゃん、パリでも見たのかい?」
などから、いろいろと話しがはずんでしまった。
おじいちゃん、このクモがやってきてからというものソワソワして毎日見物に来てるのだそうだ。今日からはいよいよ動きまわるというので昨夜は眠れずに5時起きして、朝6時には来て見ているのだと言う。
すごいなあ。おじいちゃんの心も惹き付ける、マシン。
おじいちゃんは埠頭や山下公園でのリハーサルも全部見てたらしい。
「あの車椅子のひとはね、山下公園で怪我しちゃったんだよ。口惜しそうだろ?」なんて働くスタッフの解説もしてくれた。
そう、私もあの車椅子のムッシューが気になっていた。
確かに自分が動けないのにいらついているみたい。

おじいちゃんと名前を教えっこして、山下公園のクモ偵察へ。
途中、警察官とも立ち話。
夕方迄動きはないらしい。

クモは氷川丸の右手の埠頭にいて、クレーンに釣られて舟に移動するところだった。
こちらはまるで見物人なし!!!
寒いからかなあ。

コンビニ入ったりしたあとに、赤レンガ倉庫倉庫に戻ってみたけど、まだ作業中。寒さがキビシくなってきた。
クモに一番近いカフェに入って白ワインをオーダー。
テラス席で見ていると、さっきおじいちゃんが話してた車椅子のムッシューが窓の外に近づいてきた。自分用の写真を撮ってる模様。目が合うと何気なーく私のトナリにぴた、と車椅子を止めて、そこからクモの写真を撮っていた。
わーん。つかの間だけど、なんか、一緒に見てるみたいじゃない?(バカですみません)
去る時に車椅子から振り返って、ラテンな視線を送られ、いきなりハートが燃えたぜ。さすがフランス人。

おかーさん、そんなアホウなこと言ってられない。
お会計を済ませて、またクモ最前列へ!!

続く!!

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