あたらしいとしのはじまり2018/01/01

2018 小峰公子
2018年になりました。
いいお天気のお正月です。
カレンダーも新しいものに替えました。
毎年、カレンダーを選ぶのはわたし、いつも海外の昆虫が描かれていたりするものを買っていました。
ここ何年かはクリストファー・マーレーのものが定番です。

正直なところ、まだまだ「あけましておめでとう」という気持ちにはなれませんし、新しいカレンダーのページをめくるたびになんとも言えない気持ちで胸がふさがってしまうのですが、それでもよりよい時間を過ごしていければ、と思います。
変わらず応援してくださるみなさま、ありがとう。
素敵な音楽とともにありますよう。

今年もよろしくお願いいたします。

バークリー訪問「いちから」海を越える2017/12/13

海外旅行経験は少なくはないと思うのですが、アメリカには近くのグアムにさえ行ったことがありませんでした。
zabadakがミックスダウンでロスに行った時も一緒に行けたのですが「興味ない…」と留守番しておりました。
ですが、このトシになって初めてアメリカ西海岸に行ってきました。



もう一ヶ月以上も前になってしまいましたが、10月30日、バークレー国立研究所と米カリフォルニア大学バークレー校日本研究センターが主催するイベントデイヴィッド・ブラウワー・センターで行われ、そのレセプションパーティーのオープニングで福島民謡「相馬二遍返し」を歌うという機会をいただいたのです。
このイベントは「The Future of Fukushima; A New Generation Rises to the Challenge」 “How did high school students – using innovative sensors and big data – promote the recovery from an environmental disaster?”
というタイトル。バークレー国立研究所の村上治子博士と東京大学の早野龍五名誉教授の協力で実現、福島から3人の高校生が登壇して福島の現在の姿とビジョンを語るというものでした。


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本文ラストのところで
「Please enjoy Fukushima’s folk song by Koko Komine and some beautiful photos by Jun Takai with traditional meal.」
とご紹介いただいています。私と一緒に紹介されている高井さんは、いわきの末続に通って写真を撮り続けていらっしゃる写真家で(間違ってないよね)、末続で暮らす人々の息遣いや声が聞こえてくるような写真が展示されました。
きっと、見た方は「え、原発の近くの村でも普通に暮らしてるんだ!」とびっくりされたかもしれません。

菊池誠・おかざき真里・小峰公子共著作の「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」のパネルも竜田一人さんの「いちえふ」の英語版などと共に展示していただきました。
テレビユー福島さんのご尽力でとってもかっこいい映像をバックに歌ったのですが、ヘタクソな英語のスピーチでどれだけこの歌への思いが伝わったかな?ともかく、福島民謡を歌えたことは大変光栄なことでした。



そして、その手応えをすぐに感じることができました。
この日、友人の妹さんで現地にお住まいの方が来てくださったのですが、参加するまでは「福島どころか日本の食べ物は汚染されていて食べられないと思っていた」というのです。実際に高校生たちの発表を聞き、いろいろな展示を見て、現状をわかっていただけたようです。「思っていたのとぜんぜん違う」と驚かれていました。



日本でもいまだに「福島はひどい状況なのに政府が隠蔽している」「海外のサイトのほうが信用できる、日本人は知らされていないだけだ」という方がいます。
国内外のページビュー数稼ぎのデマサイトを「真実だ」と思っている方々がいるのは残念なことです。
そもそも、ちょっと調べれば寄せ集めとわかるような写真でいっぱいのサイトの中に「誰も知らない真実」なんかない、と思うのですが…。

もっともっと、福島の、誰でもないただのひとりひとりの暮らす姿を、言葉を知ってほしいと思いました。
実際に足を運んで福島の美味しいものやすごくなんでもない田舎な景色を堪能していただくのが一番だけど、遠い国にはこうやってこちらから出かけて行って、ありのままを自分たちの肉体から伝えるのはとても大事、その一役を担えたのならば、音楽をやってて、そして苦労して放射線の本を出してよかったな、と思いました。

なんと、karakのCDを持ってきてくださった現地のファンのかたもいらして感激。(一緒に写ってるビール、おいしかった!)



高校生のみなさんとご一緒したおかげで、翌日からのバークリーのラボやアップル本社、グーグル本社のなどの社会見学ができたのは貴重な体験でした!
本場のハロウィーンも楽しめました!

私をこのイベントと繋いでくださった渡ひろこさん、早野龍五さんはじめ登壇したみなさん、すべてのたっくさんのスタッフと現地でアテンドしてくださったみなさん、会場に来てくださったみなさんに感謝します。

*環境省のサイトにも当日の様子が掲載されております。こちらは日本語なのでぜひ見て下さいね!!



あさっては吉祥寺GBでライヴです2017/10/19

今日は明後日のためのリハーサルでした。
何度も何度も、思い出しながら、泣きそうになりながら、泣かないように歌ってる。「いい出来だったね」って言われるようにがんばる。どれほど吉良くんの一音一音を頼りに自分が立っていたのか、よくわかる。素晴らしいメンバーがいることがなんと誇らしくこころ強いことか。吉良くんの一番近くにいた、一番長く一緒に音楽を作ってきたことを強く心に、その不在ごと抱きしめて、ひとりのミュージシャンとして、みんなとがっつりいきます。
3月以来の、ギター3人の大編成ライヴです。

「ZABADAK LIVE」

【出演】
ZABADAK
 小峰公子(Vo.Acc.)
 難波弘之(Key.)
 鬼怒無月(Gt.)
 楠均(Dr.)
 青木孝明(Vo.Gt.)
 内田Ken太郎(B.)
 伏見蛍(Gt.)

公演日:2017年10月20日(金)
会場:吉祥寺 ROCK JOINT GB
時間:OPEN 18:30 / START 19:30
チケット:前売5,000円/当日5,500円 (全自由・1部立ち見 整理番号付、+order)

【チケット予約】
チケット発売日:7月22日(土)
ROCK JOINT GB 店頭にて発売開始
ROCK JOINT GB Web Siteにて予約開始
予約フォームなど最新情報はROCK JOINT GB http://info85594.wixsite.com/rjgbにてご確認ください


RJGB(ROCK JOINT GB)
http://info85594.wixsite.com/rjgb
東京都武蔵野市吉祥寺 本町2-13-14 B1
TEL:0422-23-3091

昭和歌謡はたのし2017/08/14

クダラナ庄助祭りおまけ企画
今日は母のいる介護施設にいきました。

以前、吉良くんと二人でここで歌ったことをおぼえてくれていたおばあさんに「あの時は楽しかったわ」と話しかけられました。
「だんなさんは元気ですか?」とかふたりくらいに聞かれたけど、「はい」って答えました。本当のことをいうとややこしくなるので。介護されてる側の方が聞いたら複雑なことですしね。
そういうことも含めて、施設に行くといろいろと考えてしまうことが多く、何が地雷になるかわからないし(地雷はいたるところにあります。死を安易に扱うことの無神経さ、あるいは逆にリアルなものにも傷ついたりするのを避けたくて、芝居、映画、音楽すら…見るのが怖いです)、昨年夏以来、母には会いたい気持ちはあるのですが足が遠のいていました。

施設に行くと、夕食の時間が近く、みなさんがゴハンを食べにホール集まってくるところでした。自力で来れる方は自力で歩いて。自力で車椅子でくるひと、車椅子を押されて来るひと。
介助されながら食べる方々、黙々と食べる方を見てるうちにどよーんとしてきました。
吉良くんとは「お年寄り」になれなかった。
そんな思考に沈んでいくのを感じていかんいかん、いっちょ歌ってみっか、と思い立ちました。
介護士のかたに「歌っていいですか?」ときくと
「せひせひ!!みんなよろこびますよ!」と。

いったんミュージシャンモードにシフトすると自分の気分も変わり、何人かのお年寄りから手拍子が起きてきました。
それまで全介助で食事していた無表情のおばあさまの顔がみるみる紅潮してイキイキと笑顔になったのは驚きでした。
私こそ感激でした。歌の力はおおきいな。
そのあと母の部屋で一緒に何曲か歌いました。歌詞って覚えてるんですねえ。
っつーわけで、また歌いにいくぞー。

あさってはクダラナ庄助祭りおまけ企画、古関裕而メドレーやあれこれ、歌います。500円ワンドリンクで投銭です。
投銭はお気持ちで10円でもいちまんえんでもいいですから、ぜひお年寄りもきたれ!お父さんお母さんも連れてお近くの方はぜひ。
懐かしい昭和歌謡満載です。
福島AS SOON ASにて、「ザ・イヨマンテ」14時からです。
そのあと、テルサの会場のステージでもzabadakでおなじみの相馬のあの歌を歌ったり、いろいろします!!
お待ちしております。

詳細はこちら
http://www.zabadak.net/information/2017/0450_20170715_live.html

これまでと、これから2017/06/09

今週、5回にわたって掲載された私のインタヴュー連載も今日で最終回です。

「萩庭桂太 YOUR EYES ONLY」
#5 小峰公子 keitahaginiwa.com/3539/detail

素敵な写真を撮ってくださった萩庭さん、うまく話をひきだし、まとめてくださったインタビュアーの岡本さんありがとうございました。新井さんも撮影場所の手配までお世話になりました。メイクの双木さんもきれいにしてくれてありがとう。
これまであまり話さなかったこともお話でき、自分にとっても大変意義深い連載でした。
読んでくださったみなさん、ありがとうございました。

今月はあと5本のライヴがあります。
まずは明日10日からの神戸チキンジョージ3連発。zabadakのあたらしい編成での演奏も、とても素敵なので、zabadakファンのみんなに聴いて欲しいです。
翌日は下田逸郎さんと「大きく、ひとりひとり」。一緒に作った曲もうたいます。
12日はアナログシンセ&プログレ祭りにゲスト参加です。
半年ぶりの関西、楽しみにしております。

萩庭桂太「YOUR EYES ONLY」今週は小峰公子2017/06/05

昨日のzabadak@吉祥寺ロックジョイントGBおいでの皆様、ありがとうございました。
この編成での綿密なアレンジで、楽曲の別な魅力がどんどんひきだされていく感じ、そしてアコーディオンを骨折のため弾けないので軽量楽器での参戦ではありますが、素敵なアンサンブルになったと思います。神戸に向けていっそう頑張ります。
向かいのシルバーエレファントに出演していらした難波弘之さんがステージの合間に聴きに来てくださって嬉しかった!

今月はライヴがたくさん。ぜひお運びください。
詳しくはhttp://www.zabadak.net/で。

カメラマン・萩庭桂太さんのウェブマガジン「YOUR EYES ONLY」で、今週は私を取り上げていただきました。
これまでのことも、これからのことも、あまり話してこなかったことも。ぜひ御覧ください。
keitahaginiwa.com/3535/detail

昨日はポール!行けた!2017/04/28

ポール・マッカートニー@東京ドーム
昨日はポールのコンサート@東京ドームに行けました。
相変わらずパワフルでカッコいいポール。最初のジャケット(腕章みたいなのがついてる)がとってもすてきだった。
そしてすんばらしいバンドメンバーよ。今のメンバーになってから長いですよね。ドラムのエイブがすっごく好き。歌もうまいし。

静かめの曲って、長くやっていくうちにテンポが遅くなりがちなzabadakですが、ポールのテンポ感は揺るぎなくオリジナル。
「イエスタディ」とか出だし「早くね?」とおもうんだけど、ジャストオリジナルなんですな。
見習わなくては。

ビートルズとともに年月を重ねてきた人々の思いがドームに充満していて、明るい光に照らされたような気分になりました。

ますむらひろしさんと草太郎と3人で観戦。
「りみつーよどー」昨日はやらなかったのがざんねん。
隣に吉良くんがいないけれど、笑ってきらきらと喜んで手を叩いているみたいな気がしていました。

肋骨折れてるっていうのに、つい、大声で大合唱してしまった。多分歌は大丈夫なんだけど、手を振り上げる、拍手する、っていう動作がまだだめみたい。いわきのライヴの前に、NG事項が確認できてよかった。

そう、最後にイギリスと日本の国旗を振るのは恒例ですけど、今回はLGBTのフラッグも加わっていました。

さすがに久しぶりの遠出で疲れましたが、贅沢なリハビリでした。
サンキュー・ポール!

明日はポール!に行けるか?2017/04/26

ポールナイト
更新がほぼ一ヶ月ぶりになってしまいました。
以下でお伝えしたように、31周年のコンサートのあと、肋骨折って入院しておりました。
http://www.zabadak.net/information/2017/0432_20170329_live.html

肋骨は過去2回折ってるんですが(他に足の指もやってます)、さすがに3本、というのはヒジョーにキビシく、息をしても、寝ているのさえ辛くて最初の一週間は朦朧状態、ほとんど記憶ないかんじ。
季節が春に動いていくのを窓からぼーっと見ておりました。
みんな口をそろえて「これまで頑張りすぎたから強制的に休めっていうことだよ」って言うんですけど、これほどじゃなくてもねえ。
一応、入院のあいだにも会社の業務があったりして仕事もしてたんですよ。

退院して、日常の動作が肋骨にかかる負荷がだいたいつかめてきました。
意外に「お皿」が重い。ドアも重い。重いものを移動することや、伸び上がるような動作がダメですね。
でも、状態は日々変わります。自分を観察しながら過ごしています。

ポール・マッカートニーが来日していますが、なんとか見に行けるかなあ、と思っております。
楽しみにしてたからね。

写真は私の企画した「ポールナイト」。吉良くんと青木孝明さん、息子の草太郎と。