Paris日記〜その52006/08/10

いい天気。fnac(CD屋さん)目指してバスチーユへ。
途中お水やジュースを買いにスーパーに寄ったり。
ぶらぶら歩くのって楽しい!!

ロクシタンで買い物をし終わったらケータイが鳴った。
Kからだ。夜、郊外でパーティーがあるんだけど、
行かない?と。
さっき、コーコさんは英語しゃべれる?と訊いたのは
このことだったのか。
郊外でバーベキューパーティーだって。
行くに決まってんじゃん!!
で、今日最初に会ったところまで来てね、
と言われたがこれが悲劇の始まりだった。
方向音痴ではないはずなんだけど、
ゴハン食べたカフェのところまできて
道を間違えた、らしい。
カフェで道を尋ねる。
親切に紙に地図まで書いてくれた。
ケータイが鳴る。
友達が待ってるんだよ、ってK。
道を間違えた、と説明。
こういう時にはキミは遅れないのね。うう。
走ったよ、わたしゃ。
ああ、通りの向いにKが見える。
こっちにいるよ!!
彼の友人は先に駅に行っているという。
で、ここで友人K、「MONOPRIX」でジュースを買う。
レジ長蛇の列。急いでいる時にも
欲しいものは買う。ラテンだ。

そしてここからリヨン駅まで走る走る。
電車が出るのは21時2分、あと、あと、3分!!
駅に入って切符買ってからが、これまたホームが遠い。
階段を下り映画なみに走った。
「荷物持つよ。うわ、重いね」
そう。ロクシタンで色々買っちゃったんだ。
ぜーぜー言いながらホームに着くと
折しも今しがた電車が出たところであった。

ホームにはむっつり顔の東洋人がこちらを見ている。
「うわ。おこってるよ」とK。

この謎の東洋人J氏は、Kの友人で有名な俳優さんらしい。
私の父親に届きそうな年齢らしいが
ストイックな風貌はヨガの行者のようだ。
彼はKとはあえて英語でしか話さないが
5カ国語堪能だそうである。
挨拶を交わしむっつりをなだめるK。
このJ氏がまったくもって独特のキャラなのである。
すぐにひそかに彼を好きになった。
20分以上乗っただろうか、郊外の駅で降りる。

駅を出たところにカッコイイおねーちゃんが
デッカいクルマでやってきて
ワレワレを乗せて彼女のお宅に連れて行ってくれた。
川のゆったり流れるいいところ。
先客は6、7人ほど。
隣人や仕事関係の人たちらしい。
自己紹介に、もれなくビズー、
両頬ちゅーのご挨拶がついてくるので
新しいお客が来るたびにみんなちゅー大会だ。
私にももれなくほっぺが回ってくる。
すんごいかわいいおねいちゃんのすべすべほっぺや
カッコイイおにいさんとのビズーはいいのだが、
むくつけきおじさまのひげじゃりじゃりのほっぺが
回ってきた日にゃあ、お肌をおろし金でじゃあ、
とやられたようなのだった。

お庭でお肉やら何やら焼いてくださるが
アンデュイエットがまだ消化しきれていない!

ここの隣人だと言う女性と夏目漱石や!!アイヌの!!
話になる。もっと英語も勉強しなくては、と痛感する。
「漱石にいっつも触ってた事がある。
彼はお札になってたからね」というネタで
意外に大ヒットの大爆笑をかました。

軽く1時を過ぎたのにどんどこヒトがやってくる。
ドレッドのでっかいにいちゃんもやってきた。
そして。悪魔的に眠くなってきた。
友人Kは別の一団とずっと話し込んでいたので
(新しい仕事の話らしい)
「申し訳ないんだけどものすごく眠い。」
と言うと家の主に部屋で休ませていただけるように
話してくれた。二段ベッドのある、二階の部屋へ。
Kは帰るとき起こすからね、と言っていたが。
帰れるの、かしら。
窓から庭の喧噪。
いきなりドーーン!!と花火の爆音。
真夜中に花火上げるか、ラテン。

うとうとして多分一時間くらい。
クルマで来ているドレッドのお兄ちゃんたちが
パリに帰るので乗せていってくれるらしい。
よかった。とりあえず、帰れる!
あれ、Jはもう帰ったんだ。
またまたみんなとちゅーをして帰るクルマ、を見たら
こりゃ完全2人乗り仕様じゃねー?
すっごく狭くて天井にアタマ擦り
(アタマつかえてクビをまっすぐに出来ない)
カラダ捻りながらのドライヴだ。
マンガに描いたらワレワレ窓からアタマ飛び出してる。
ルパン三世みたいに。
パリまで20キロ、らしい。
ドレッドのにいちゃんはミュージシャンで、
助手席のカリオカは役者さん。
すごくいい感じの2人だけど相当飲んでるはずだ。
それがすっげースピードで高速を走る走る。
ちょっとでも衝撃を受けたら、と考えると
コワイコワイ。
3人はなにやら話が盛り上がっているらしい。
お願いだから身振り手振りで話すなーー!!
後ろ振り返って話すなー!!
ここで死にたくないー!!
とハラハラしどおしのドライヴ。
パリに着いた時には心底ホッとした。
私とKを降ろして、2人はまた別のパーティーへ行くそうな。

Kは、いろんな国でいろんなヒトの中ですごしたからか、
持って生まれたものなのか、ヒトを見分けるチカラが鋭い。
異国で生きてきてきっとアイデンティティ、ってものを
いつも突きつけられて生きてきたと思う。
人種や言葉や、そこに入り込まないとわからない差異に
敏感に生きてきたんだと思う。
その上でのポジティブ。ヒトが好きなんだろうな。
人生の楽しみ方とか犠牲にするものとか
あるものへのキビシさとか、多分その基準が私と似てる。
薫ちゃんも私ととても似てるところがある。
だからとてもココロがらくちんだ。
日本でもなかなか出会えないような友人。

Kはタクシーに乗る時はいつも「この人ならよさそう」
という運転手を選んで乗せてくれる。
別れ際、このタクシーの運ちゃんは確実にいいヤツ、
というやりとりがあっておかしかった。

ホテルに着くと3時半。
ちょっと夜遊びしてきたコドモ気分だったが
ホテルのお兄ちゃんは笑顔で迎えてくれて
日本の新聞をくれた。
見出しを見ると北朝鮮の記事。
「いいニュース?」
「悪いニュース・・。」

すごい一日だったー。
旅に出るって面白い。
シャワー浴びて寝る。

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