あしたとあさってのこと2014/04/25

「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」が出版されてから、一ヶ月ちょっと。
なんと、4/27の朝日新聞の書評欄に載るそうです。
どんな書評になるのかしら。ドキドキ。

そして、明日は市民社会フォーラムで、菊池さんとこの本についておはなしします。
大阪のみなさま、よろしくお願いします!
http://koko.asablo.jp/blog/2014/03/20/7249268

あさっては代官山で出版記念ライヴ&トーク!
近藤達郎さんのピアノと内田ken太郎のベースのトリオ。
これ、またぜひすぐにこのメンツでやりたいね、っていう面白さです!
ピアノでやるのは菅野よう子ちゃんとのkarak以来じゃないかな?という曲も演奏しますのでお楽しみに!
http://koko.asablo.jp/blog/2014/04/15/7275261

出版記念パーティー!2014/04/15

「晴れたら空に豆まいて」のスタッフさんから「出版記念のイベントやらないんですか?」と言っていただき、なんとなんと、生まれて初めて出版記念パーティーというのもをやりまする。

しかも
・ウェルカムドリンク付で小峰公子ミニライヴを見て
(ベースに内田ken太郎も参戦!ピアノは近藤達郎さん)
・メディアアーティスト・八谷和彦さんと菊地誠さんと私のトークセッションがあり
・2時間飲み放題フードつきのパーティーに突入

というお祭りです。
ぜひいらしてください。
お店の方に予約してくださいね。

【出演】
菊池誠(大阪大学・物理学教授)
小峰公子(ミュージシャン・zabadak)
近藤達郎(ピアノ)
内田ken太郎(ベース)
八谷和彦(メディアアーティスト)

2014年4月26日(土)
会場:代官山 晴れたら空に豆まいて
時間:OPEN 17:30 / Talk&Live START 18:00, Party START 19:30
チケット:前売り4,000円(ウェルカムドリンク付)

菊池誠&小峰公子&八谷和彦のトークセッションと、小峰公子と近藤達郎、内田ken太郎によるkarak、zabadakの名曲ミニライブ、その後ご来場のみなさんと飲んだり食べたり話したり、飲めや歌えの出版記念パーティー!
パーティーはフード(3品)+2時間飲み放題

【チケット予約】
・メールでのご予約
HP http://www.mameromantic.com/ にて「前売り予約」のページにてメールフォームをご利用ください。

・電話でのご予約
TEL:03-5456-8880
1.ご希望の公演日、2.ご予約の枚数、3.お名前、4.ご連絡先、をお電話にてお伝えください。

【お問い合わせ】
晴れたら空に豆まいて
http://www.mameromantic.com/
渋谷区代官山町20-20モンシェリー代官山B2
TEL:03-5456-8880

南椌椌さんからライヴと、本の紹介をいただきました。2014/03/20

「とうほぐろっけんろ〜〜る!!」白崎映美 zabadak
南椌椌さんがライヴと、本の紹介を書いてくださいました!
椌椌さんの吉祥寺の「まめ蔵」のカレーはずいぶん食べたなあ。
今週末、白崎映美ととうほぐまづりオールスターズは西馬音内へ。
そして次週は代官山でみなさんにお会いできます!
更に4/4.5も楽しい企画。ぜひみなさんいらしてください!

以下は南さんのFacebookより。

****代官山に集合!***************

3月30日と4月4日5日のミニサーカス隊と東北6県ろ〜〜る!!!
もうすぐですよ!
30日「白崎映美の東北まづりオールスターズ」、4日にはZABADAKのメンバーとして出演する小峰公子さんが『いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話』(筑摩書房)という本を刊行しました。
福島県出身の小峰さんが物理学者の菊池誠さんに、放射線について素朴な(いまさら聞けないような、でもありがたい!)質問をぶつけて、菊池さんが誰にもわかりやすく説明してくれた本です。おまけに絵とまんがはおかざき真里さんが添えてくれています。

心情的に脱原発は当然だと思っていても、311後の放射線の問題をどう理解して自分の思いをぶれないものしたらよいのか、理科系音痴の僕などには言葉にすることさえ憚れるようだったのです。
この本には「こうすべきだ!」というようなことは書かれていません。まずは「放射線てなんだろう?」からはじまって、ベクレル、シーベルト、セシウム、放射線とがんの発症、福島のいまとこれから・・・どのような立ち位置をとるかはみなそれぞれ、知らないでいるより知っていた方がよいに決まってることを肩をはらない口調で語ってくれます。

30日と4日、代官山の「晴れたら空に豆まいて」と「山羊に、聞く?」にいらしていただけたら、本も買えるし小峰公子さんと話も出来るでしょう。ライブはもちろん(5日もね!)最高の感動を与えてくれること保証(勝手に)します!

http://mameromantic.com/?p=25227

http://yagiii.com/wp/schedule-new/action~month/exact_date~1396278000/

手描きPOP作成!2014/03/15

「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」手描きPOP
某書店さんからのリクエストで
おかざき真里さんと私の手描きPOPを作りました。
もっと描きたくなってきたぞ

著者近影2014/03/14

「カバーに著者近影とか、ないの?」との声がありましたので
「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」の共著者、菊池誠さんの画像をUP。
本のなかのおかざき真里さんによる二次元(現在twitterのアイコンになっています)とお写真。



菊池誠byおかざき真里


菊池誠

言い換えるということはちいさな旅すること2014/03/14

今日はパリのKTRと久しぶりにSkypeで話しました。このブログでは何度か彼のことを書いていますのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、マルチな才能を持つ彼は、zabadakでは映像作家として関わってくれています。
(最新作は郡上八幡の照明寺での完全アコースティック・ライヴを収録した「私の罪は三千年」です)

彼は何カ国かの言語が堪能です。日本に一度も住んだことがないのに、日本語もとても上手。中学で学ぶくらいの漢字も読めます。でもちょっと難しい熟語はわからないので、いつもなるべくわかりやすい言葉を選んで話します。
時々Skypeで日本のニュースや記事を見ながら話したりしますが、あるとき、説明が難しい言葉について
「これどういうこと?」と訊かれ「ちょっと待って」と調べようとすると(ググる気配がわかるらしい)
「調べないで、こうこさんの言葉で話してよ、コドモに教えるとしたらなんていう?」
と言うのです。これにはちょっとドキっとしました。彼はいろんな言語特有の言い回しを、他の言語に変換するのに慣れているのでしょう。
難しい言葉を別の(簡単な)言葉に言い換える、というのは、自分の脳味噌の外に出て行ってしまうまえの言葉をぐるぐると探す作業でもあります。
そしてそれは、作詩の作業と非常に似ています。
自分の中の言葉をあれこれ変換しながらの彼との会話はまさに脳内のちいさな旅、内容も面白いけど、いつも刺激的です。

「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」では、その制作途中で、
「ね、半減期について説明してみて、コドモに説明するみたいに」と、KTRの真似をして、身近な人にあれこれ訊いてみたのがとても参考になっています。説明するのって、意外と大変なんですよね。
なんとなくわかったつもりの知識をあっちゃこっちゃくっつけてしまっているんだな、ということに気がついたりもします。

放射線の知識についての本なのに、会話…?と戸惑った方もいらっしゃるかもしれないですが、会話だと私の理解の速度と、読んでいただく方の理解の速度が同じになれるんじゃないかな?と思います。私と一緒に最後まで読み進めていただけたらうれしいです。

おかざき真里さんのこと2014/03/13

「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」裏表紙
今回は「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」の共著者、おかざき真里さんについて、ちょっとお話しします。

おかざき真里さんといえばご存知でしょうけれど、「サプリ」「&」などで大人気の漫画家さん。
2011年のガイガーカウンター・ミーティング(GCM)に家族でいらっしゃっていたことから、そのレポートの漫画を描いていらっしゃいます。
http://shinonome-do.cocolog-nifty.com/611gcm/2011/06/611gcm-9ea4.html


最初に真里さんにお会いしたのは2012年に行われた東京でのGCM報告会。ちらりとご挨拶を交わしただけだったのですが、twitterのアイコンそのままの、ふわっとした可愛らしい素敵な方でした。あの繊細で確かで美しく、デコラティブでそして色っぽい絵と、痛いようにどきりとする「真理」や、毒を隠し持ちグサグサ心に刺さりまくるセリフが、これこのようなふんわりしたやさしいルックスの奥底からどんどこ出てくるのか!!と人間の神秘に驚嘆しました。

菊池さんと、本のイラストはぜひおかざき真里さんに描いてもらえたらいいね、と話していて、あれよという間に「いいですよ~」と言っていただいたときはうれしかったです。

そして真里さんとランチがてらお会いした時に、「原発の事故で、サブカル文系男子って頼りにならないってのがわかりましたよねえ」とおっしゃったのがかなりツボ。うむ。わかるわかる。でも、その文系でも手にとってもらえる本になるとといいなあ。きっとおかざきさんの絵の力があれば、男子でも女子でも文系で物理化学理系苦手でもすんなり読めるものになるに違いない!と思っておりましたが、次にお会いした時には、私の想像をはるか成層圏あたりまでぶっ飛んで超えた素晴らしいイラストを描いてきてくださり、それは確信へと変わりました。
図説のほかに、読者が自分のなかにどんどん入って想像を膨らませてくれるようなイメージイラストがあったらいいですね、というのはその時の真里さんからの提案でした。ああ素晴らしい企画力よ。
真里さんの絵の力ってすごいなあ、と新しい絵が届くたびに思いました。

この本には、プロローグの漫画の他に、見開きのイラストや、章のはじめのイラストを頂きました。
おかざき真里さんの描く装飾的なモチーフや、植物などの圧倒的な表現が大好きなのですが、その素晴らしさが満載です。

特筆すべきは原子、原子核、遺伝子のイラスト。これは真里さんと二人で渋谷でああでもない、こうでもないと話していて決まったんですけど、放射線の解説の本としては、かなり画期的だと思っています。
実はまず「教科書的な絵は載せたくない」というのが大前提としてあり。よく目にしますよね?あの、ちっちゃいマルの原子核のまわりをびよーんて丸く軌跡を描いて電子が回ってるの図。
あれって、「イメージ」なんですね。本文にも書きましたが、電子は原子核からははるか離れたところ(この「はるか感」が教科書のにはない)に、雲のようにそのまわりに「いる」ということらしい。別にびよーんって軌道があるわけじゃなくて、いろんなところにいたりする(菊池さんから聞いて初めて知りました)。「いろんなところ」の表現が「雲のようにいる」と比喩される所以らしいのですが、これを真里さんはみごとに表現してくださいました。
そして、原子核の絵。ぶっとびです。
遺伝子の男女の手のイラストも素敵です。

このほかの図説イラストもたくさん入っていますが、宇田川一美さんというかたが優しいタッチで描いてくださっています。わたしと菊池さんの下絵をきれいに仕上げてくださいました。

早ければ、今日「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」を手にされる方もいらっしゃるかもしれません。ドキドキ。
写真は裏表紙、オビもオシャレなのでよく見てね!

「それが福島のためなのか」ということ2014/03/02

昨日は板橋のプラネタリウムでの木村林太郎さん、菅野朝子さん、吉良知彦のライヴにゲストで3曲だけおじゃましました。
プラネライヴは五島、葛西、郡山、そしてパリ、と何度かやったことがあり、それぞれに思い出があります。

理論物理学者の田崎晴明さん夫妻が見に来てくださって、終演後軽く(軽く)お酒を飲みにいきました。
田崎さんは「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」(朝日出版社)という本(最初はウェブ公開でした)を書かれた方で、一般のひとにわかりやすく放射線の知識を伝えるという、困難な仕事をされた代表的な方だと思います。とても尊敬しています。

科学者、というとワレワレ一般人にはなにをしているのかよくわからないけど、各々、専門の分野を研究していらっしゃるわけです。音楽家、といっても邦楽から歌謡曲から現代音楽から、いろいろあるのとおんなじですよね。
原発の事故と、放射線被害を考えるには、科学の分野とそれ以外、原子炉の構造的なこと、放射線計測機器について、放射線の人体への影響、生物の分野の知識、疫学、そしてICRPなどの見解まで、様々な知識を持って考えていくことが必要なのですね(今回の本を作ってみてちょっとだけですがわかりました)。
何が正しいのかわからないままにどんどん情報が溢れていく状況に「なんとかしなければ」と思った多くの科学者は、ただでさえ研究で忙しいのに身を粉にして、そして多分猛烈に勉強してこの事態のために動かれたのかと思うと心から尊敬します。
科学者同士や医学関係者が連携して調査をしたり、わかりやすい解説をしたり、マップを作ったり、資料を集めて検索のサイトを作ったりした方もたくさんいらして、そういう様子をネットで垣間見るたびに、「なんて素晴らしいんだ、科学者。うう」と感動していました。
そんな物理学者と聡明な奥様と、ちっちゃいテーブルでやきとんの串をほぐしてつつきながらお話を伺えるのは事故があったからで、そういうことを考えると複雑でぐるぐるしてしまいますが、昨日一番心に残ったのは、いろいろなことをいろいろな立場からいう人がいるけれど、大事なのは「それが福島の人たちのためになるのかどうか、だよね」と田崎さんがおっしゃったこと。
福島の人のために。

心からそう思います。

菊池さんも、果敢に混乱した状況に立ち向かってきたロックな(かなりビジュアルもロックです)科学者の一人です。
「いちから聞きたい放射線のほんとう いま知っておきたい22の話」は、科学の時間の準備体操みたいなかんじで読んでもらえたらいいな、と思います。そして実はいろんなことが書かれていて、読み物として楽しんでいただけるのではないかと思います。
読みものだけじゃなくてビジュアルでも!というお話は次回また!