「いちから聞きたい放射線のほんとう〜いま知っておきたい22の話」表紙です2014/03/01

表紙の画像がきました。
本の表紙って「書影」っていうんだって
初めて知った!

おかざき真里さんのイラストです。
すてきな表紙になりました。

そしてオビはしりあがり寿さんに書いていただいたのです!
はやくみなさんに見ていただきたいな

いちから聞きたい放射線のほんとう─いま知っておきたい22の話2014/02/27

本の詳細がでました。
「いちから聞きたい放射線のほんとう 
─いま知っておきたい22の話」
菊池 誠 小峰 公子 おかざき真里 著
単行本 四六変判 200頁 刊行
03/13 ISBN 9784480860798
JANコード 9784480860798
※発売日は地域・書店によって前後する場合があります
定価1,470 円(税込)

筑摩書房のページに載っています。
http://www.chikumashobo.co.jp/comingbook/
アマゾンでも予約受付開始!
http://www.amazon.co.jp/dp/4480860797/

田崎晴明さんの「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」がネットで公開・出版されて「もうこの本があれば放射線の勉強はまよわなくていいね」と思ったのですが、あれでも難しい、という人が、若干うちの事務所に(マネージャーです)…

それではいかん、もっと一般向けに数式とかでてこない、超わかりやすい本があればいいのになあ、と思った時に、先のブログでも触れましたが、事故のあとにわたしが菊池さんに訊いた、放射線をめぐるやりとりがなんとまあマイMacに収められていた、というわけです。
わたしのような押しも押されぬ文系からの質問ですから、菊池さんはわかりやすく説明してくれていたのです。

この本はそうして、その会話を再編成してできました。
実際のチャットを元にしてあるので最初はもっと与太話も入ってて
けっこうそれがおもしろかったりしたんだけど、
あと、「どこから見てももおかしくないように正確に書こう」とすると、どうしてもわかりにくくなってしまったり、一般人には馴染みのない表現になってしまったり…そういう部分はかなり削りました。

そして、脳を疾走するようにイメージを拡げてくれる、おかざき真里さんのイラストとマンガがキラキラとちりばめられています。
おかざきさんとランチやお茶をして、そのたびにいろいろなアイディアがでました。
打ち合わせはとても楽しい時間でした。
真里さんてルックスもかわいいけど、声もとてもかわいいすてきなかたです。

菊池さんも書かれていますが
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/
「標準的な考え」を考えるうえで、必要な知識が書かれていると思います。
どう考えるかは、ひとぞれぞれですが、いろいろなことを科学的に見るきっかけになればいいかなと思っています。

文系で、科学的にものを見る力がついたらうれしいよね。
「素粒子に乗って」なんていう歌詩を書いちゃうわたしだけどさ

数値で測れないことを考えたい文系のための放射線の本はないのか2014/02/22

以前のブログ
http://koko.asablo.jp/blog/2012/01/09/6284755
に書きましたが、90年代の反原発運動に失望した私は
東京電力福島第一原発事故のあと、
一度は反原発デモに参加したものの
やはり以前と同じような
「わたしも反原発だけど表現がなんかちがう感」を感じ、
自分にできることはなんだろうとずっと考えていました。

震災前から友達で、このブログでも何度か著書や音楽について書いている物理学者&ミュージシャンの菊池誠さんの放射線の勉強会に出たことは、私にとってはおおきな意味のあることでした。
菊池さんから紹介していただいて、ガイガー・カウンター・ミーティングという放射線関係のイベントに参加して、それから講演会やちょっとマニアックな勉強会にも出かけました。
科学者の知人、友人も増えて、最初はその「独特の言い回し」や
「無情なツッコミ」にあたふたとしましたが
(これについては改めて書きたい!)震災後、オロオロする文系ミュージシャンにとって、そんなクールな彼らの言動は大きな助けになりました。

「とりあえず危なそうなことは知って共有しよう」という気持ちは誰にもあると思います。
情報は次から次へとやってきます。
みんなよくわからなくても
「シェア」や「リツイート」でどんどん拡散します。
その情報の中身が信頼できるのかどうかが問題だけど、
とにかく放射線関係のことは難しい、
だからその発言者を頼りにしている、という方も多いと思います。
しかし時間が経って、その発言者の主張が正反対になったり、
知識が足りなかったのが露見してしまった、ということも私達は見てきました。
私がそういうことに翻弄されずに済んだのは、少し遅れたけれど、科学の勉強をしたからでした。

それで、話は最初に戻ります。
90年代には、先のブログに書いたように、
その気持をうたにしよう、と思ったわけですが、
2014年のいま、違う創造をしています。
放射線の基礎についてのやさしい本を
菊池さんと漫画家のおかざき真里さんと一緒に作っています。
数値で測れないものを考えたい、ロマンな文系にもわかる本になってるはず。

もちろんうたもつくってますよ!!
本についてはまた書きます