Paris日記〜その72006/08/14

7月30日

Royal de luxe(ロワイヤル・デュ・リュクス)。
この名をミッシェル(日本人)から聞けるなんて!

ミッシェルは舞台美術を学びにパリに留学中
(だったはず)の友人、初めて会ったのは
アヴィニョンだった。
今回の私の渡仏前から
「公子さん、グランパレでおばかなの、
やってるんでぜひ見に行きましょうよー」
と誘ってくれたのだが、その内容を言わないのだった。
しかし。発見の宮殿の反対側のグラン・パレの
会場に近づくと「Royal de luxeのマシーンが見られる」
というではないですか。
げげげげ、Royal de luxe、絶対に一度は生で見たくて
今回もスケジュール訊いたりしていたんだ。
知ってますか?Royal de luxe。
大掛かりな人力からくりマシーンを操る
大道芸、というのかパフォーマンス集団。
このマシーンや人形や動物が
チョーーーーー素晴しいのだ!!
で、今ラッキーなことに、Royal de luxeが
使っているマシンなどを大々的に
どばーーーーんと展示していたのだった!!

パリ万博が行われた壮麗な会場で
見世物小屋的な妖しさを放つマシンが
たくさん鎮座していた。
バカみたいに浮かれきったわたし。
既に初日に6時間をここで過ごしたと言うミッシェルは
あちこちと見所を案内してくれる。
敏さんも薫ちゃんもコドモみたいな表情。
マシニストがそれぞれのマシンを実際に動かしたり
乗ったり鳴らしたりしてくれる。
床がびじゃびじゃになってるところがあって
「実演」が始まるとミッシェルは速やかに
「移動」した。
「もしかして、あれ、水が出るの??」
と訊いてもミッシェルは不敵にふふふと笑うだけだ。
予想通り、そのマシンは大量の水を空中に噴射、
その真ん前に知らずにいた人たちはびしょ濡れだ。
ただ、それだけ。水がどばーーーんと出るだけ
のマシン。とか。
ワインを注ぐためのすげー大掛かりなマシン、とか。
フランス人の素晴らしさよ。
このバカバカしさよ。
そして夜の11時半までやってるんだって。すげー。

パンフとRoyal de luxeのDVDを買って大満足。

みんなうきうきで敏さんと薫ちゃんの家へ移動。
シャンパンをあけて薫ちゃんと一緒に
パスタとサラダを作った。
この時期だけ出る、という瑞々しいニンニク、
おいしいオイルで炒めたらこれだけでもいけそう、
そこにちっちゃいイタリアントマトみたいなのを
切って入れてソースにし、
大量のロケットとともに茹でた
パスタを合わせる。
サラダは日本にはないなあ、
サニーレタスに似てるヤツ、
まるまる一個をじゃあっと洗い、
あとはインゲンとトマトと、チーズも入った。
おいしいビネガーでドレッシングを作る。
薫ちゃんといろいろ話しながら作った
ゴハン。

今日行けなかったジヴェルニー行きの算段を
みんなで考えてくれた。
私が一人で電車で行くのに不安を感じている
薫ちゃんは、ミッシェルに
「あなた明日一緒に下見に行って切符買って上げなさい」
と指令を飛ばしてくれたのだった。
敏さんは「はじめてのおつかいみたいだね」
とにやにやしている。
「ひとりごと、言っちゃうんだよね」
など・・あれこれ話して12時過ぎ、
もうメトロもなくなっちゃう。
そろそろ帰る時間、ミッシェルと一緒に
敏さんと薫ちゃんの家を失礼する。
が、メトロのホームまで行ったら、
もう途中駅まで行くのしかないと発覚。
「ナシオンまで行けばタクシーあるから歩きましょう!」
とミッシェル。2人だったら怖くないしね。
おしゃべりしながらたったか歩いて
無事にタクシーゲット。
タクシードライヴァーに発音を褒められてたね、
ミッシェルよ。

ああ。今日もタクシーで帰還。
部屋でビールをあけたけど残してしまう。
よく遊んだな、今日も。