ラ・マシン目撃記その15〜La Princesse in Yokohama2009/05/02

ラ・マシン4/19-3
ラ・マシンレポート最終回です。
すみません。こんなにひっぱってしまって。

再び海上保安庁の敷地に入る。プレス席の真横、多分ものすごくいい場所を確保したワレワレ。

これからいよいよフィナーレに入る。
埠頭との間の海上に仕込まれたモノたちがすごい。先端からめらめらと炎をあげるでっかい鉄の大砲状のものを積んだ船や、水大砲を積んだ船も停泊。こんな規模で行われるイベントってそうそうあるものではない。

2体のクモが埠頭に到着するとあの大砲の船から、キイイイイというような高い音とポンポンと破裂するような爆音が発せられる。
その音に何か呼び覚まされたのか?プリンスはおとなしくなって倉庫の方にまわりこんだ。
プリンスは色がちょっと白いんだ。
ミュージシャンのブースが上がっていく。左手に巨大な水煙が上がる。
なんとー。滝みたいいなでっかいシャワーがクレーンで高く高く上げられていく!
プリンセスがプリンスに脚を伸ばすが水が二体を隔てる。
海の水を吸い上げているのか?とにかくものすごい量の水!!
地上からも大量の水大砲。なにがなんだかわかんなーい!!

おおーっと。プリンセスが吊り上げられていく。どうやらはしけに乗せられた模様。クモの吐き出す水、焚かれる炎とその煙と容赦ないシャワー。
プリンセスがクレーンからふたたび降ろされると、プリンスが名残惜しむようにプリンセスに脚をのばす。別れの挨拶をしているようだ。しかしそのプリンセスに雪が降りかかり、体はみるみる真っ白になっていく。か、かわいそう・・。まだ眠らせないで!!

彼女は後ろの脚で立ち上がりプリンスに向かって残りの脚をのばす。もう一度、触れたい、というかのように。炎と水と雪が絶え間なくプリンセスに降りつのる。はしけはどんどん沖の方へ進む。
雪で眠ってしまったのかプリンセスは脚を半ば伸ばしたままの姿勢で動かなくなった。プリンスへの思いがそのまま凍りついたみたい。どんどん沖へ行ってしまう。
このあたりですでに止まらなかった涙がMAX!

ハープの音が港に響く。
プリンスも雪で眠らされてもう動かない。
マシニストたちはマシンから降りて地上に整列して炎と水に守られて旅立つプリンセスを見送っている。
やがて海上を遠ざかった炎が音楽とともに消えて、長いスペクタクルが終わった。

観衆から惜しみない拍手が送られる。表現出来る言葉が見つからなくても、この思いをとりあえず放出できる拍手という方法があってよかった。
「10年分感動した!!」と思わず言ってしまったけれど、
これほどの規模でのスペクタクルを考え出せるだけでもすごいのにそれを実現、やってのける人たちがいるってのがまざに奇跡的フランス人である。

コドモにも見せることができてよかった。
そして吉良君とも一緒に見れてよかった。
二日間お世話になったNさん一家も、パリでLA MACHINEのイベントに連れていってくれたミッシェルもありがとう。
そしてありがとうLA MACHINEと横浜市よ。


ワタクシは6月にLA MACHINEの本拠地,ナントに行くことになりました!!Les machines de l’ileでゾウに会うのだ!!
こちらもブログでレポートしますのでお楽しみに!