たねちゃんとはなちゃんとかつこさん。2007/11/05

午前中ヨガへ。
最近ようやくバランスがとれてきたように思う。
まだまだだけど。

渋谷で井の頭線に乗る。
空いてたので座る。
目の前に女性が来て立つ。
赤と白のチェックのスカート。
目線を上げると、キャンディカラーのボーダーの
パーカー。
面白いコーディネートする人だなあ、と
顔を見たら
種ともこさんではないですか。
おおー。なんと!!
というわけで、途中下車して
一時間ばかりお茶(私はランチ)する。
種ちゃんと沖縄と海の話をする、ってのも新鮮でないかい。
こういう偶然って嬉しいね。

夕方、スーパーへ。
昨日まで吉良君が沖縄に行っていたので
一週間ぶりに家族での食事だ。
ギョウザが食べたい、というので今日は中華。
レジを通ったあとに買い物袋(モノプリの!)に
品物をつめていると、
向い側で同じく詰めてたおばさまのもとに
5歳くらいの女の子がやってきて
「私の名前、なんだと思う?」
と言う。
なんと唐突なヤツ。
おばさま、急で戸惑ったものの
「きっとかわいい名前ね。
じゃあ、いちばんさいしょの字だけおしえて」
まあ。うまい。
しかしその何たるか解さなかったのか、女の子は
「はなっていうの」
とあっさり名乗ってから
「あなたはなんていうの?」とおばさまに訊いた。
おばあちゃんは、じゃなくあなた、というところが素晴しい。
「わたしはねえ、戦争してる時に生まれたから
カツコ、っていうの。
戦争に勝ちますように、って。へんね」
そこに女の子のお母さんが来て
ふたりは出口の方へ行ってしまった。
今までただ同じ台でスーパーの買い物を詰めてたおばさまの
名前の秘密が明らかにっ(大袈裟か)。

会話を引き継がないとそれまでの空気の行き場が
無くなってしまいそうで、
「名前に時代の思いをこめたんですねー」
と言うと
「近所でちょっと私より先に生まれた子がね
国子、ってつけられたんですって。
それでうちも、って思ったらしくて
で、私は勝子。国が豊かに、強くなるように、って
思ったんでしょうね」

こうして一生日本が戦っていたことを
名前として背負って行く人もいるのだなあ。

はなちゃんとかつこさん。

映画になりそう、と妄想の中に
入って行く夕方であた。