おんなともだち2006/03/14

友人がタイの食材を送ってくれた。
この友人は国会議員の秘書をしていたのだが、
10年ほど前だろうか、タイへと旅立ってしまった。
「自民党が強くない日本は嫌い」と言い残して。
そこで事業をなさっているラヴァーと出会い、
現在は日本にも家を構えてタイと日本とを
行ったり来たりの生活。
大学時代からよく飲んでいたメンバーのひとりである。
頭の回転が速くてそれと同じ速度で回る舌を持っている。
彼女の前では私でさえ無口に等しい。
きっとタイでもブイブイいわしてるんだろう。
その彼女が、私がエスニック料理が大好き、と知って
時折いろいろ送ってくれるのだ。

昨日、家を出る前に荷物が届いた。
ばりっと箱をあけると思わず歓声を上げてしまった。
生のスパイスやハーブ、お米、大好きなタイのふりかけ、
ナッツのおつまみ、辛甘いペースト、などなど・・。
ジャスミンライスをさあっと研いで水に浸して家を出た。
これから、西山水木さんと小笠原京子さんと3人で
芝居を見に行くのだ。

劇場の近くで待ち合わせ、ランチのパスタを食べる。
水木さんと小笠原さんは一昨年の「空色勾玉」の
作、演出コンビである。ひとしきり近況等話して劇場へ。
主役が魅力的であろうと思われたのと、
脚本と演出が面白そうだったのでお誘いしたのだが。
だが。
残念ながら、よいところが探せない舞台だった。

明治神宮前のカフェでひとしきり毒を吐く。
小笠原さんも水木さんも、まっさらに話せる、
いろんな意味でキョーリョクで賢いおんなともだちだ。
芝居はがっかりだったけど、彼女達に会えたのは嬉しい。

帰ってからタイご飯の用意。
香り高い食材を使ってスープを作った。
辛いけれどもさわやか、さすが新鮮なハーブは違う。
野菜につけて食べる、という甘辛いお味噌は、
バリで食べたバーベキューの味を思い出したので
サワラに塗って、そのうえからクルミのオイルをかけて焼いてみた。
これもうまーい。
コドモはジャスミンライスが大好きでばくばくと食べ進んでいる。
吉良君はなんと風邪気味で、いつものようには残念ながら
食べられなかったけど、そのぶん私がモーレツに食べた。
大切なおんなともだちを想いながら。
辛口だけど甘くもあり、ぴりっとスパイシーで酸っぱい。
複雑な味わいはタイご飯と彼女達、似てるかな。

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