「ふぉうらむ」の日々。2007/12/04

学生の時に三鷹に住んでいた。
当時、毎日のように(っつーか毎日)
通っていたカフェがある。
ぱっと見は何のお店かわからない。
「どうぞお入りください」
というような腕を開いて客を迎え入れるような雰囲気は
はっきり言って、ゼロ。
お店のスペースはがらんとゆったりとしているのに
カウンターしかなくて6、7人も座ると満席。
はっきり言って、入りにくい。
しかし実は心からコーヒーを愛する
超趣味のいいオーナーと、
毒舌であるがかっこいい正しくイイオンナである奥様が
本当においしいコーヒーを
飲ませてくれるお店なのだ。

で、そのヒトクセもフタクセもある
カフェ「ふぉうらむ」には、これまた
ヒトクセもフタクセもある客が集うのであった。
そしてその店の近くに「婆娑羅」という
これまた偏屈なオーナーがやってる
カウンターの居酒屋があり
アルコールタイムになるとそのままぞろぞろと
そちらに移動、というようなコースが出来上がっていた。

当時暇ぶっこいてた私はホントに毎日毎晩行ってた。
婆娑羅のオーナーOさんからは
「台風で誰も客が来ないから、こいっ」
という電話がかかってきたこともあったなあ。
しかし吉祥寺に引っ越ししてからだんだんと足が遠のいて、
そのうちまた引っ越ししてしまい、
すっかりご無沙汰していた。
3年くらい前に三鷹に行った時に訪ねたら
なんと、「ふぉうらむ」がなくなっていた。
婆娑羅はあったけど・・。
しょんぼりして帰った。

が、実はその喫茶店は、武蔵境に
移転していたのである。

で、その25周年記念パーティーがあり、
嬉しい事に声をかけていただき
日曜日に久しぶりに常連さんが集った。

軽く吐きそうなくらいの懐かしさだった。
お店は移転していても、前のお店とほとんど同じ作り。
カウンターの上に飾ってあった写真もそのまま。
そして、常連さんたちもみんな、変わってないのだ。
もっと、ハゲてたりデブってたりしてるひとが
一人くらいいて欲しいものである。
口の悪い女たちはいよいよ口が悪くなってはいたものの、
相変わらず美しい。
男性チームも充実した日々を送ってるよう。
「婆娑羅」のOさんも信じられないくらい若い。
あ、でも当時4歳だったYちゃんが美しい女性に、
そしてオーナーのお子さんが大学生になっていたのには
クラクラしましたね。

次の30周年、40周年になっても
元気で会いたいものである。
およびいただいて(忘れないでいてくれて)ありがとう。

そのお店で仲の良かったjazzちゃん、という友達が
当時難波弘之さんの事務所で働いていた。
彼女の結婚式に難波さんが出席されており、
(仲人は「ふぉうらむ」オーナー夫妻!)
私はそのとき初めて難波さんにお会いした。
アマチュアの私からは難波さんはまぶしいほどの、
まさしく雲の上の存在だった。

あれから20何年かして、難波さんと
同じステージに立たせていただくようになるとは
あの頃はホントに思ってもみない事だった。

というヨロコビを噛みしめて
昨日のリハーサルでは難波さんのキーボードに
アコーディオンでハモラセていただいていた。
6日は間違えないように頑張ります。

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