Paris日記2007~#52007/02/26

2月5日
ホテルで盛大に朝食を摂ったあと、リハーサルのため
メトロでグラン・パレへ向かう。
1時半集合なのにだいぶ前に着いてしまった。
私は昨年来ていたのだが、初めてこの「発見の宮殿」
を見る吉良君は「うわーなんだこりゃー」と
その建物のスケールにビックリしている。
そうでしょうとも。
しかしプラネに入ると、ここは万国共通の星の空間、
おなじみの場所だ。
ドームに包みこまれると妙に安心感がある。
今回は私がかるーいノリで提案した
「日本人もフランス人も楽しめるように二カ国語
の解説でやったらどうでしょう?」という案が
そのまま実現し、パリからはジュリアン君
(みんなそう呼んでいたのでこう呼ばせていただく)
という解説員と、名古屋側からは毛利さんが
生の解説を担当。その合間にZABADAKの歌を
聴いていただく、という企画だ。
まずはご挨拶。
ジュリアン君は真面目でナイーヴそうな好青年。
ZABADAKは、今回は、ここのほか、
Kiosque Flottantというセーヌに浮かぶ
船上ライヴハウスでもコンサートをすることになっており、
そのブッキングを一手に引き受けてくれた
ハーモニカ奏者の清野君もPAのオペレートを
手伝いに来てくれた。
まずはサウンドチェック。
ドームに広がるギターの音が気持ちいい。
なんて音のいいプラネでしょう!
日本のプラネは音を出す事を憚っているのか、
残念ながら大抵ちっちゃい音しか出さないのだが
(そして唱歌とか当たり障りのない音楽だとがっかり)、
昨年ここを訪れた時に爆音で民族音楽系CDをかけており、
それが演出と相まって感動的だった。
音質がよければ、音量は大きくてもいいのだ。
ここなら気持ちよく歌える!
そして、それを聴くお客さんは、
空から降る音に包まれるような、
そんな感覚になってくれるんじゃないだろうか。
わくわくするねえ。

プラネでの演奏に慣れてはいる。
五島プラネタリウムや、葛飾のプラネで鍛えられた。
相変わらず暗闇の中での演奏はいつもと勝手が違うが、
最小限の小さい明かりで、聴衆の眼を気にせずに
歌うのは、歌だけに集中できてなかなかよろしいのであった。
大丈夫、心配ない。
リハーサルは大きな問題もなく進んでいき、
6時30分にゲネプロ終了。
機材をバラし(普段は自分ではやらないのだが)
まだいろいろとやることがある名古屋チームと別れ、
KTRお勧めのサンポールにあるチャイニーズレストランに
行ってゴハン。カトリーヌ・ドヌーウ゛も来るという
水餃子のおいしいお店。
乾杯してあれこれ頼みまくり
(うん!ほんとにおいしー水餃子)、
9時前に切り上げてホテルへ。
いよいよ明日は本番。いっぱい寝なくちゃ。
睡眠薬飲んで爆睡。