意味づけは脳味噌を疲弊させるほどの価値はない2012/01/29

ラ・カンパニー・アンメンバー写真
昨日、フランス人の作演出家、ヤン・アレグレの芝居
「雪~neiges~」をみてきました。
ヤンの以前の公演の稽古で、役者さんたちに
ヴォイス・トレーニングをさせていただいたことがあり
zabadakがパリでコンサートをしたときに
ヤンが見に来てくれたり・・
ヤンとは何年かに一度めぐりあわせる彗星のような出会いです。

ヤンの、日記のような
独白のような台本を翻訳をしたのは、
昨年フランスで出会った、若き翻訳家
オサレ王子と異名をとる平野暁人さん。
去年のパリ日記にも登場。
平野さん、てか「平野くん」がしっくりくるな。

昨日は平野くん進行でアフター・トークもあり
これがまたオオウケでした。

芝居の最後にチェーホフの言葉が引用されていました。
ちゃんと憶えてないけど
「人生の意味づけなんて意味が無いよ
それはきみのかわいそうな脳味噌を
疲弊させるほどの価値はないよ」
というような意味だったと思います。

ちょうど一年前、ある俳優さんとパリで会いました。
その後やりとりしたメールで、彼女に
「私は友人の死のあと、
もう、ものごとに意味付けをするのをやめました。
「整理する」とか「区切りをつける」とかも。」
とメールしたことを思い出していました。

私は一昨年大切な友達が自殺してから
「意味づけ」を考えるのをやめてしまった。

だから
チェーホフに
「それでいいんですよ」
って言われた気分。
(まあ、それで今頃になって混乱してる部分もあるのですが
それはこれから考えることに)


芝居のあとは青年団の役者にして翻訳者・松田弘子さん
思いがけず一年ぶりに会えた、パリから帰国中の
通訳のゆうちゃん、そして平野くん、という
翻訳家まみれのメンバーでモロッコ料理を食べて
たくさんの芝居の話。楽しかった!
(最近音楽より芝居のはなしばっか??)


昨日のブログでアップしましたが
今は3月の公演のことで
私の小さい「かわいそうな脳味噌」を忙しくしています。

これまでに脳味噌に降り積もった雪を
言葉にして出していきます。
どうか、見に来てね。

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