11月の最初の日2007/11/01

「秋になるとね、寂しいの」
当時一人暮らしをしていた友人が言った。
もう20年くらいまえのこと。
秋になるといつもこのコトバを思い出すのだが
それから今までの年月を思ったら
寂しいだけじゃなくて虚しくなった。

私は何をしてきたのだろう?
CDやらに仕事は残っているかもしれないけれど

私はどこにいたのだろう?

ああ。
春は桜を見て無常観に襲われ
秋は枯れ葉を見て寂寥感に襲われるのう。

こんなときに救いになるのが
コドモがいることかもしれない。

未来に続くいのちを生み出した事は
確かだ。

私から生まれたくせに
まったく別なニンゲン。

時々、たくさんの子供を産んで
いつも子育てや家事のなかで暮らす人生だったら
どんなかな、と想像する。
山のような洗濯物を縁側で畳む。
お肉はおっきいパックのを買う。
おにいちゃん、おねえちゃん!!
名前がこんがらがっちゃう。
あったかくて日向みたいな毎日。
私が歩けなかった人生。

でも。

私の人生はもうこれしかないからな。
寂しくなったり楽しくなったりして
年を重ねていくんだね。

もう、11月だ。

「コミック・ポテンシャル」を見る。2007/11/02

我が友・西山水木さんが出演している加藤健一事務所
「コミック・ポテンシャル」を本多劇場に観に行った。
http://homepage2.nifty.com/katoken/67index2.htm

東京は終わっちゃったけれど、これから西の方に
ずずずーっと旅公演があるので
お近くの方はどうぞ!

よくできたコメディ。
主演の加藤忍さんがロボットを演じているが
ロボット振りがチョーかわいい。
水木さんは意地悪でエロい(?)パワハラセクハラキャラ。
お見事な役者っぷり、おんなっぷりで
「いよっ!」と声をかけたくなったよ。

終演後楽屋にちょこっとお邪魔。
ああ、写真撮ってくればよかった。

化粧品がずらりと並んだ鏡前で
コーヒーをいただいた。

水木さんには去年のクラブチッタでの
ZABADAKのコンサートで、
ジェストダンスをしていただいたのだが、
そのときと今年のライヴをあわせたDVD、ただいま製作中。
夕べもいろいろチェックをしていたところ。

水木さん、すごくキレイでいいシーンがたくさんあるよ。

DVDに関しては、また詳細がわかり次第
ZABADAKhpでお知らせします。
お楽しみに!!

たねちゃんとはなちゃんとかつこさん。2007/11/05

午前中ヨガへ。
最近ようやくバランスがとれてきたように思う。
まだまだだけど。

渋谷で井の頭線に乗る。
空いてたので座る。
目の前に女性が来て立つ。
赤と白のチェックのスカート。
目線を上げると、キャンディカラーのボーダーの
パーカー。
面白いコーディネートする人だなあ、と
顔を見たら
種ともこさんではないですか。
おおー。なんと!!
というわけで、途中下車して
一時間ばかりお茶(私はランチ)する。
種ちゃんと沖縄と海の話をする、ってのも新鮮でないかい。
こういう偶然って嬉しいね。

夕方、スーパーへ。
昨日まで吉良君が沖縄に行っていたので
一週間ぶりに家族での食事だ。
ギョウザが食べたい、というので今日は中華。
レジを通ったあとに買い物袋(モノプリの!)に
品物をつめていると、
向い側で同じく詰めてたおばさまのもとに
5歳くらいの女の子がやってきて
「私の名前、なんだと思う?」
と言う。
なんと唐突なヤツ。
おばさま、急で戸惑ったものの
「きっとかわいい名前ね。
じゃあ、いちばんさいしょの字だけおしえて」
まあ。うまい。
しかしその何たるか解さなかったのか、女の子は
「はなっていうの」
とあっさり名乗ってから
「あなたはなんていうの?」とおばさまに訊いた。
おばあちゃんは、じゃなくあなた、というところが素晴しい。
「わたしはねえ、戦争してる時に生まれたから
カツコ、っていうの。
戦争に勝ちますように、って。へんね」
そこに女の子のお母さんが来て
ふたりは出口の方へ行ってしまった。
今までただ同じ台でスーパーの買い物を詰めてたおばさまの
名前の秘密が明らかにっ(大袈裟か)。

会話を引き継がないとそれまでの空気の行き場が
無くなってしまいそうで、
「名前に時代の思いをこめたんですねー」
と言うと
「近所でちょっと私より先に生まれた子がね
国子、ってつけられたんですって。
それでうちも、って思ったらしくて
で、私は勝子。国が豊かに、強くなるように、って
思ったんでしょうね」

こうして一生日本が戦っていたことを
名前として背負って行く人もいるのだなあ。

はなちゃんとかつこさん。

映画になりそう、と妄想の中に
入って行く夕方であた。

空のした2007/11/08

空を見ると、
遠くにいる親しい人たちの事を
想う。

なかなか会えないけれど
ひとつの空の下にいるんだ
と思うと
嬉しいような
泣きたいような気持ちになる。

今日も空が高い。

マリーゴールド2007/11/09

はらはらと花びらを落とすとしたら。

この花のイメージ、
違っただろうなあ。

散るところまで
花だからね。

またまた同級会!2007/11/11

10月に故郷での高校(安積女子高等学校:現安積黎明高校)
の同窓会にオヨバレして演奏したことは以前書いたけれど
http://koko.asablo.jp/blog/2007/10/08/1843561
昨日は東京在住の安積女子高校同期会があった。

今年は夏のライヴといい、郡山と縁があるなあ。
12月22日には郡山のプラネタリウムで
ZABADAKのライヴがあるし!
http://www.spacepark.city.koriyama.fukushima.jp/events/concert/2007/1222/index.htm

しびれるほど安い入場料でしょ?
お近くの方はぜひ。

写真:私は右列机寄りの手前から三人目でございます。

狼と香辛料2007/11/11

「狼と香辛料」ってライトノベル、ご存知ですか?
すごーく売れてるんですよ。
主人公の「ホロ」のキャラも大人気らしく
このたびTVアニメ化されることに。
http://www.spicy-wolf.com/

その主題歌の歌詩を書かせていただきました。
作曲は吉良君だよーん。
歌ってるのは清浦夏実ちゃん。

改めてまたいろいろお知らせしますが
エンディングテーマの編曲は保刈君ですねー。
聴いてみたいですねー。

吉良知彦ソロライヴ2007/11/12

吉良知彦ソロライヴ
土曜日、同級会のあと、ダンナ吉良知彦の
シークレット・ソロライヴがあった。
以前渋谷のエッグマンで、PCを使ってのソロライヴは
あったけど、ギター一本でのフルステージは
初めて?

家でかなり前から練習していた。
「桜」をやるらしい、とか。
「八月のパーティ」ですか、ほー。とか。
ハモリ好きなので、家で聴いていても
ハモリたくなちゃうんですよ。
困りました。

さて、小雨のなか、三軒茶屋へ。
会場はちっちゃいお店で、限定40名のライヴ、
予約は既にいっぱいになっていた。

「CIRCUS DREAM」」から始まって
ガシガシと一時間半あまり。

バンドで私が何か難しいことをやろうとすると
「やらなくていい」と言われるのだが・・(でもやるけど)
ご自分ではこれです。
難曲を敢えて揃えてます。
難しいルートに立ち向かうクライマー。
足を踏み外し、出直すことはありましたが
立ち向かう姿に拍手。
いつでも自分をギリギリのところに置くのが
ロッカーやね。

ギタリストとしての吉良知彦ファンには
嬉しいライヴだったのではないでしょうか。

お客様も大層コアなファンの方ばかりで
イントロのたびに
「おお、この曲を一人で、ですか」
というような空気が流れる。
そして、最後は大合唱。
素晴しいお客さんに恵まれて
しあわせものだね。

吉良君は一人で必死こいてる姿を
コドモに見せたかったようなのですが
コドモは
「うちでいつも聴いてるからいい」
と言い放って近所のお宅で過ごしていた・・・。

お父さん、がんばってたんだけどなあ。