Paris日記2007~#62007/02/28

2月6日
夕方までゆっくりすごしましょう、ということで
まずは部屋で朝食。今回のホテルのキッチン、有効利用。
ヤサイも卵もソーセージも、たくさん食べる。
今回同伴の息子がレゴの「BIONICLE」というものが
大好きで、それが欲しいというのでぷらぷら歩いて
ギャラリー・ラファイエットへ。
途中のロクシタンでバスジェルを買う。
さあて、ギャラファに着きましたよ。
いろいろと見たい私と父息子組と別れたのだったが、
結局私は何も買わず。うう。眺めてただけ。
コドモはお目当ての「BIONICLE」の日本では
手に入らない物を見つけ、吉良君は大好きな昆虫の
エラいきれいな写真集をゲットしてご満悦のご様子だ。
その後カフェでゴハン。
コドモはアイスクリーム食べてご満悦のご様子だ。

さて、ホテルで身支度して(プラネには楽屋がないからね)
発見の宮殿へ。
またまた5時半の入り時間より早く着いてしまった。
ミュージアムショップが改装のため?閉店で残念。
去年来た時にいろいろと面白いもの買ったのになあ。
吉良君もコドモも喜びそうな物だらけなのに。

会場に入ってまた機材をセッティングして、
サウンドチェック。
そこから本番までの時間がなかなか長い。
いつもならお化粧したりして過ごすんだけど、
楽屋もないのでちょっと手持ち無沙汰、
KTRがカメラ回してインタビューするのに
応えたりして時間がくるのを待つ。

さて、嬉しい事に平日の20時からのプログラムなのに、
ほぼ満席で開演。
これもこの企画に向けて尽力してくれた
パリの友人達のおかげだ。

プラネが暗くなって、まずはパリの星座に。
ジュリアン君の解説が心地よく響く。
訪仏8度目にしてフランス語が未だにわからない
ダメダメな私は、まるで音楽のように彼の声を聴く。
うっとりしているうちに私達の出番だ。
音楽は「星の約束」。バンド編成とは違い、
ギターだけでしっとりと歌う。
名古屋の星空に移動し、今度は毛利さんが
緯度の違いによる星の見え方の違いなどを
わかりやすく説明しながら今度はすばるの説明へ。
音楽はZABADAKの代表曲となった「遠い音楽」と、
宮沢賢治の詩に吉良君が曲をつけた「双子の星」。
毛利さんは月の影が昔からどんな形に見立てられて
きたかをイラストを使いながら説明したり、
ジュリアン君はジョルジュ・メリエスの映画
「月世界旅行」の映像を投影したり、と
日仏競演の解説が続く。
吉良君は日本のコンサートでもなかなかやらない
「水の踊り」からギターソロの部分を、名古屋のスタッフ
が撮影した詩情あふれる月面散歩の映像にあわせて演奏。
やがてプログラムも終演に向い、明るくなって行く
星空を見ながら「光の庭で」で朝を迎えた。

満天の星を見ながら気持ちよく歌えた。
私達の音はみんなのこころに響いただろうか。

終演後、懐かしい人たちに会う。
7年ぶりに会うパリ在住の日本人ミュージシャン、
去年某劇団の仕事で来日していたフランス人演出家の方、
二年前に来日中に友人とウチに遊びにきた青年、などなど。
気がつけば、パリにもこんなにたくさんの友人が出来ていた。
そして知らない方からも「よかったですよ」
「日本の歌を久しぶりにききました」などと
たくさんお声をかけていただいた。

本番の最後のご挨拶で「このプラネに初めて来た、
というかた、どのくらいいますか?」と挙手を
お願いしたところ、かなりの方が手を挙げていらしたが、
星の世界を入り口として音楽に、
そして音楽への興味を入り口に星の世界へと
関心を持ってくれる方が少しでも増えたとしたら、
こんなに嬉しいことはない。
プラネタリウムの企画は大成功のうちに終わった、
と言えるだろう。

機材を撤収して近くのカフェで軽く打ち上げ。

写真は毛利さん撮影のリハ中のショット。