天下無敵のおんなたち2006/06/28

ここ4年、学生時代の友人と年に一度、
一泊旅行をしている。
友人7人のうち2人は就職のために
大学卒業後すぐに故郷に帰ったが
あとの5人は東京でウロウロしていたので
よーく一緒に遊んでいた。
時には一緒にバイトしたりもしたし。
お酒を飲みまくったな。
お互いの家でしょっちゅうパーティーをしていた。
歴代のカレシをみんなもそれぞれよく知ってるほどの
付き合いだ。

ちょうど私が出産するちょっと前くらいからか、
ひとりは外国に行ってしまったり
ある人は実家に帰ったり、またダンナの実家近くに
家を移したりと、友人たちの生活が変わった。
前みたいにダンナとケンカした、と言ってうちに
駆け込んでくる、なんていうこともなくなった。
だんだん子育てに忙しくなって、
みんな生活に夢中になっていく。
しかし最近ようやくコドモも乳幼児から卒業し
(ただし結婚が早かった友人の子供は今年大学生!!
なのだ。コドモがいない人もいるが、
代わりに手塩にかけた犬がいる)
落ち着いてきたところでまた会おうじゃないか、
と話が盛り上がったのが4年前、というわけだ。

東京に残ってるのは私一人、あとは横浜、鎌倉、秩父、
静岡、岐阜、と、近畿東海方面に分布が伸びているので
開催地が悩みどころだが、今回は横浜に決定した。
近郊に住んでる人たちで下見と称して
事前にランチしたり。
ネット全盛の時代の恩恵で旅行前から
爆笑のやりとりが続いた。

梅雨のなかで祝福されたように晴れた土曜、
横浜パークロイヤルホテルに集結する
かつての女子大生たち。

みなとみらいの見渡せるレストランで
生ビールをガー開けて中華街へ。
観光もそこそこに立ち話に興ずる一団。
菜香新館でのディナーは個室でよかった、
と思わずにはいられない、加齢と疾病と家庭の悩みに
関する話題が満載であった。
みんな、相変わらずの毒舌。
そのお供はビール4本と紹興酒二本に桂花陳酒一本。
少なめですな。

で、ホテルでシャンパンと赤ワインが開けられるが
ずっと食べてたせいなのか、
またみんな肝臓が強化されたのか??
酔った人、いない。
友人のひとりが持ってきてくれた
卒アルと、かつての恥ずかしい写真!で盛り上がる。
時代は80年代末から90年代、女の子は聖子ちゃんカット、
オトコはビンを刈り詰めたテクノカット、という
今なら卒倒しそうな髪型が流行っていた時代である。

翌日のランチはkihachiで白ワインを一本開ける。
お店の入り口にパリで見たバッグ屋さん、
カリーヌ・デュポンがあり
友人が早速ひとつバッグをお買い上げ。
その後ファッションビルをうろうろ。
誰かがトイレに行ったと思ったら
誰かがどこかで試着を始め、
そうこうするうちに別の誰かがトイレへ行き、
家具屋さんに向かったはずが、私はシャツを買っていた。

楽しい休日の〆にカフェでお茶をした。
トイレに失礼して戻る時、お店の外からみんなが見えた。
遠いところから集まって
年に一度のおしゃべりを惜しむように
味わうように過ごしてるなんて思えないように、
みんなのんきで、ふつうに日曜にお茶してる
女性たちに見える。
わたしの愛しい友人たちよ。
何話してるのかな、って席に戻ったら
話題のマトは「老人斑」・・・・。

外から眺めてた方がよかったな。