数値で測れないことを考えたい文系のための放射線の本はないのか2014/02/22

以前のブログ
http://koko.asablo.jp/blog/2012/01/09/6284755
に書きましたが、90年代の反原発運動に失望した私は
東京電力福島第一原発事故のあと、
一度は反原発デモに参加したものの
やはり以前と同じような
「わたしも反原発だけど表現がなんかちがう感」を感じ、
自分にできることはなんだろうとずっと考えていました。

震災前から友達で、このブログでも何度か著書や音楽について書いている物理学者&ミュージシャンの菊池誠さんの放射線の勉強会に出たことは、私にとってはおおきな意味のあることでした。
菊池さんから紹介していただいて、ガイガー・カウンター・ミーティングという放射線関係のイベントに参加して、それから講演会やちょっとマニアックな勉強会にも出かけました。
科学者の知人、友人も増えて、最初はその「独特の言い回し」や
「無情なツッコミ」にあたふたとしましたが
(これについては改めて書きたい!)震災後、オロオロする文系ミュージシャンにとって、そんなクールな彼らの言動は大きな助けになりました。

「とりあえず危なそうなことは知って共有しよう」という気持ちは誰にもあると思います。
情報は次から次へとやってきます。
みんなよくわからなくても
「シェア」や「リツイート」でどんどん拡散します。
その情報の中身が信頼できるのかどうかが問題だけど、
とにかく放射線関係のことは難しい、
だからその発言者を頼りにしている、という方も多いと思います。
しかし時間が経って、その発言者の主張が正反対になったり、
知識が足りなかったのが露見してしまった、ということも私達は見てきました。
私がそういうことに翻弄されずに済んだのは、少し遅れたけれど、科学の勉強をしたからでした。

それで、話は最初に戻ります。
90年代には、先のブログに書いたように、
その気持をうたにしよう、と思ったわけですが、
2014年のいま、違う創造をしています。
放射線の基礎についてのやさしい本を
菊池さんと漫画家のおかざき真里さんと一緒に作っています。
数値で測れないものを考えたい、ロマンな文系にもわかる本になってるはず。

もちろんうたもつくってますよ!!
本についてはまた書きます

コメント

_ RadioGG ― 2014年02月25日 09時00分10秒

すばらしい発想とその企画ですね。期待しています。宇宙の成り立ち、太陽系を含む恒星と惑星の関係も放射線抜きで語れません。まさにこの世は放射線に満ちているのです。

_ koko ― 2014年02月27日 11時44分18秒

ありがとうございます。読み物として読める本になっているのではと思います。コネタもじつはたくさんはいってます

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