バイバイ、エビチ。2008/12/18

karakの全CD、そしてZABADAKのたくさんの
CDジャケットのデザインを担当してくれた
グラフィック・デザイナー、
海老名淳氏が逝去されました。

彼に初めて会ったのは、彼が美大を卒業したての頃。
大学時代のあだ名が「エビチ」で
私もずっとそう呼んでいました。
仕事をし始めたエビチはメキメキと才能を開花させ
電車の中で、街角で
彼の作品を目にしない時はない程でした。

一貫して、ロックなタマシイが感じられて
とにかくカッコイイ作品。
私がデビューしたら、絶対彼にジャケットを
デザインしてもらうんだ!!!
とずーっと思っていました。
そしてそれは実現して
これまでの間に、彼とは
たくさんの製作物を作ってきました。
音だけでは表現出来ない世界を
彼が作り上げてくれた功績の大きさは
皆さんご存知の通りです。

12月9日、彼からのメールがきていました。
送信時間は早朝でした。
お別れのメールを友人たちに出して
自らの命を絶ってしまったのです。
私が彼のメールを開けた時間には
もう彼はいなかった‥。

こういう形で人生を閉じてしまった事に
知人友人みんな、大変な想いを背負っています。
あれから一週間以上経って、やっとこうして
書けるくらいになったけれど
バクハツしそうな想いを
私も抱えてきました。
友人で、かつ仕事もお願いするという
長い付き合いでしたが
ポリスターから発売された
ZABADAKのベスト盤「20th」が
彼との最後の仕事になりました。

言いたい事はたくさんあるんだ。
ここでは書ききれません。

エビチ、
どうかゆっくり休んでください。



私達のCDを「ジャケット買い」してくれた方も
きっとたくさんいらっしゃいましたよね。
その方達にもご報告しなければ、と思い
書かせていただきました。

合掌。