夕焼け2010/07/20

夕焼け2010/7/20
美しい夕焼けでしたね。

大好きな友達の言葉
「いつも思うけど美しい物って
どこかにある物ではなく、
ある瞬間の出会いや出来事だと思う。
美とは出来事。」

そして、友達はそう記した何時間かあとに
この世から去ってしまいました。
大事な大事な友達でした。

埋めようのない寂しさと無力感に
今日の夕焼けは美しすぎました。

苦しみから解き放たれて
空間も時間も超えた彼の自由な魂が
永遠を駆け巡っていると信じたいです。

生きましょう、
わたしたちは。
悲しいこともつらいこともあるけど。

トロル??オバケ??2010/07/02

子供の頃(と言っても小学4年生くらいまでだろうか)から
寝る前に部屋の電気を消すと、そのへんにあるものが
みんな動き出して見えたので、
「暗くなるとモノは動き出す」と思っていた。
ぬいぐるみは首をあちこち動かしたり、
服にはアタマが現れたり。
あんまり怖いとは思っていなかった。

それと、電車に乗って山が見えると
山の稜線にそって汽車(汽車、だ)が走ってるのが見えた。
必ず、だった。
今でも鮮明に思い出せる。
いくらじいーっと見ても汽車にしか見えないのだった。
母に「汽車が見えるね」となんども言ったけど、
とりあってもらえなかったのを憶えている。

いつしかモノは暗闇でも動かなくなって
山の汽車も消えてしまった。

しかし。

今朝、夜中から朝方まで本を読んで起きていたので、
コドモが起きだすまでにひと眠りしようと
5時に寝室へ行った。

相方が寝息(いびき?)をたてているほかに
別の子供みたいな寝息がして目を覚ますと、
目の前にある本にトロルみたいなのが
二匹、腰掛けている!
一匹はほんとにトトロにでてきそうな
ぽってりしたやつ、もう一匹は体に斑点がある動物っぽいヤツ。

目をかーっと開いて見る。
いる。

寝息の正体を確かめようとしたら
右手にコドモのアタマのような 感触。
しかもあったかい。
髪の毛の薄さからするとまだ一歳くらい?
しかも!! ひいい。
アタマしかない…
足がないのは聞いたことあるけど…

こんなもの、ユーレイじゃないか!!
とアタマをがしっとつかもうとしたら
手がしびれた。

トロルたちはちょろちょろ動き回っていたが、
透明になって天井へむかってすうっと消えてしまった。
赤ん坊のアタマはなにか声をたてて消えてしまった。
鐘の音がする。 あと、なにか、ノイズが。

なんなんだ??

この間、夢かとおもい、なんども目を皿のように開けたけど、
夢じゃなかった。
時計を見たら、寝室にきて3分も経ってないしっ。

幽霊はなんどもみたけど
トロルは初めてだぞ。
トロルは怖くなかったけど、

赤ん坊のアタマがこええええええええええええ

ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団2010/06/14

ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団の
「私と踊って」楽日に鑑賞。

客席に入ると、既に舞台上ではダンサーたちが。
装置が、照明が美しい・・。

反復的な動きは遺伝子の螺旋のように、
体のどこか、というよりは
どこにでも潜む記憶に
直接響く。
愛などとというよりは、
生命に関わるものとしての
男と女。

ピナ・バウシュを知ったのは
karak活動当時、保刈くんからで
まだアルバムリリースする前、
80年代の終り頃だったろう。

ピナの出てこないカーテンコールに
観客はいつまでも拍手を送っていた。

終演後、ロビーで濱田理恵さん、三宅純さん
勝沼恭子さんとお会いする。

久しぶりに会ったダリエちゃんと
ちょこっとビールを飲んで帰った。
まだ明るい6月の夕暮れ、
頭の中には公演の中で歌われた哀しいメロディーが
ずっと鳴り続けていた。

味の記憶2010/06/08

香りや味のイメージは不思議だ。

目の前に食べ物が無くても

脳味噌の何処かにしまわれた味覚の記憶が

突然にするすると溢れてくることがある。


どこどこのお店のナニナニが食べたい、

とはっきりイメージが浮かぶときもあるけれど、

頭の中にヴィジュアルを伴わずに

ふわっとその断片だけがよぎることがあり

「えっと、今のなんだっけか」

としばし考え、

「あ、アレだ」

と解決したときは嬉しい。

すぐにそれを食べたくなる。


たいていそれは1秒にも満たない速さで

一致するけど、先日は違った。


まず浮かんだのが、シナモンの香り。

えーと。

シナモンの。

そして香ばしい感じ。

なんだっけ、これ?

あ、シナモンのクッキー!

とむすびついたのはすぐだったけど、

どのシナモンクッキーかがわからない。


偶然その日、とある食品街で泉屋のクッキーに出会う。

あーーーこれ、これだったかも!!

このなかのシナモンの!

といそいそと買って帰って食べる。


しかし!

ちがう・・


これじゃなかった・・


泉屋のクッキー、昔大好きだったなあ。

でも思ってたよりけっこう甘めですな。


それから一週間ほどしてスーパーで

とあるクッキーに出会う。


こ、これだーーーー!!

lotusのスペキュロス!!

ベルギーのクッキーなんだけど、

parisのカフェなんかでよくついてくるヤツ。


早速買って食べる。

おいしい・・。

parisで撮った写真にも写ってた!



lotusシナモンクッキー




っていうようなこと、ありません??



ちなみに

ロータスカラメルスプレッドっていうのがあって

こんがり焼いたイングリッシュブレッドに・・♪

激ウマで危険なスプレッドです。




偶然2010/05/17

ケシの花のボトルのフラワー・バイ・ケンゾー

久しぶりにつける。

これが発売されたときは、

香りも新鮮だったけどボトルも素敵で。


何年か前にパリのセフォラで買ったのだが、

フランスの乾燥した空気には似合うけど

日本のジメジメにはしっくりこなくて

冬にはちょっと似合わない香りだし

なかなかつけられる日が少ないのだが

今日はうってつけの日だった。




夕方、近所に自転車ででかけたら、

偶然

KENZOのボトルそっくりの赤いケシが咲いているお庭があった。

遠くに、一輪だけ。

ケシ


あ、このためにもしかして

私は今日この香水を選んだのかな、と

思ったりして。








ヤノマミとブロードウェイ2010/02/10

昨日、昼間新宿バルト9に。


NHKで放送された「ヤノマミ〜奥アマゾン・原初の森に生きる」の話を 

つい最近、「うつしみ うつしゑ」展の時に

衣さんから聴いて、非常に興味を持ったのだが

その「ヤノマミ」の、テレビで放送しなかったシーンを

追加再編集した映画を上映するというのである。

なんとタイムリーな。


ネットを検索するといろいろ出てくると思うので

詳しくは書かないが

とにかくワレワレの価値観とは全く違う世界。

特に生死観、だけど。


見終わって新宿駅へ急ぐとき

マレーシアの森や八重山の海のなかで 

息詰まるような膨大な生命を肌に感じた、 

あのときのなんとも頼りない、 

半分彼岸に身を置いたような感覚が蘇った。

ちょっと「精霊」になってたかも?


11日にも上映が。

くわしくはこちらで。

平日でも満席っぽかったので

予約した方が良さそう。


そして夕方からは国際フォーラムへ。

カーテンズ」鑑賞。

ブロードウェイ・ミュージカル、ってやつだ。

劇団ひまわりの「秘密の花園」の時ダブルキャストで

主役を演じた保泉沙耶ちゃんも出てた。

みんなうまくてテンポよく楽しゅうございました。


ヤノマミの衝撃が少しほぐされた感じで帰宅。






ラ・マシン目撃記その1〜La Princesse in Yokohama2009/04/21

ラ・マシン 4・17
3年前から心待ちにしていたラ・マシンのストーリーが始まったのは3月16日。山下公園から見えた、などの情報に心がザワザワして落ち着かない。
このパフォーマンス集団は、いつも情報をわざとリリースしないようで、ル・アーブルでやったときもリバプールでやったときも、内容等がわかったのは直前のようだった。町中のバスにフォークが刺さってたりクルマが針で縫い付けてあったり、そういうのは今回もあるのかなあ。この日はクモが漂着した、というイントロで、大きな動きはなかった模様。

17日の朝に家を出発。11時には会場となる赤レンガ倉庫に着く予定が、乗り換えをうっかり間違えたりして(ウワノソラだったもんで!)着いたら12時近く。駐車場入り口に交通規制の時間帯を書いた張り紙があり、警備のおじさんに、この時間帯にはパレードがあるってことですよね?と訊いたりして、リサーチリサーチ。クモの一匹は山下公園にいるけど、包んであるだけだよ、など教えてくれた。

そうこうするうちに音楽が聴こえてきた。うわあ。
なんだなんだー。赤レンガ倉庫の広場の向こう、クレーンででっかいモノを釣り上げているぞ。
もっとすごい人だかりかと思ったら、クレーン前のフェンスで囲ったところに人垣がぱらぱらできている程度、下手側のかぶりつき席を確保できた。

ミュージシャン達はミュージシャン用の空中ブースで生演奏している。下手側にドラマー、上手側には弦楽、管、ギターとベース、ハープなど。

クレーンの物体が白いトラックの上方に降ろされてきた。
クルマに物体が降ろされ、そのうちおおおお!白い煙が上がる。ワクワクして死にそうだ。こんな思いはいつぶりだ??
日本人の作業員さんとラ・マシンのスタッフがごちゃごちゃと一緒になっていたけど、日本人作業員がぞろぞろ引き上げていく。
さあ、ここからでしょー!!
ラ・マシンのスタッフが物体によじ上り梱包していた網やタイヤをはずして綱を切っていく。
彼らは、グレ−がかったブルーのジャケットを着用。背中にスリットがあり、後ろ見頃裾がポッケになっている。オシャレだ。

演出で、たぶん、わざと切りにくいようなのを使ってるんじゃないかとおもうんだけど、綱を解くのもじりじりと時間がかかっている。
「もっと一発で切れるナイフ使えばいいのによう」
などという見物のオジサンの声が聴こえたりして楽しい。
カーキ色の麻布みたいなのが外されると、
次にグリーンの布が現れたが、それも徐々に外されて、

イヨイヨデターーー!!!!
白いケムリのなかでついに姿を現したクモ。
かっけーーー!!!

高く高く吊り上げられるクモ。
無数のケーブルは、まるで血管のようにこのマシンを有機的に見せている。

以下続くっ!!

みちはひろい。2009/01/23

@竹富島

昨日、
La Compagnie A-nの水木さんと
下北沢で打ち合わせ。


妄想の糸口から
自分と水木さんの脳内に
もぐりこんでいくワタシ。

やりたい事が
たくさん見えて来たぞう。
いまの自分の表現の環境では出来ないだろうものも
見えてくる。
出来るようにしなきゃ。
描ききれた満足感をぼんやりイメージする。
おおきなシアワセ。
そうしなくては。

そして今日は先ほどまで
春のライヴツアーで発売予定の
ZABADAKの譜面集のチェック。
今回は難波弘之様による監修ですっ!!
でも譜面作りは難事業ですなあ。
私は詩と譜割のチェックだけですけど
吉良君と難波さんは
とっても大変そう。
何度も打ち合わせを重ねています。

さあ、午後はコドモのガッコーにいくのだ!

おかーさんは忙しいぞよ。